総選挙開票イベントが開催される新潟はNGT48の本拠地だ。新潟市は約3万人収容の会場・ハードオフエコスタジアム新潟を含めイベントにまつわる総来客数を計約5万人(うち日帰り3万4400人)と見積もり新潟県全体への経済効果を約15億6400万円と見込む。

 NGT48は6日に新潟市役所を表敬訪問、篠田昭市長と会見し、市と協力したイベントの盛り上げ施策を発表した。同市は新潟空港や新潟駅に歓迎看板や総選挙ポスターなどを掲示。町めぐりパンフレットの配布や観光案内ブースの設置などを行っている。

 特定イベントのPRを目的とした看板などの公共通路などへの設置を、市が協力して行うことはほとんどないといい、市の担当者は「特例的な珍しい処置」だと話す。市は、同イベントにまつわる宿泊者は、市内外合わせ約1万5600人と見積もる。市内のホテルは現在、18日宿泊分はほぼ満室状態で、新潟駅から約60キロ離れた長岡市の宿泊施設も同様という。

 協力の輪は民間にも広がる。JR東日本は、開票当日と翌日に上越新幹線や在来線で臨時列車を運行。JTBは主要都市と会場を結ぶツアーバスを運行し、新潟商工会議所はNGT48メンバーを起用した新潟PR動画を製作した。NGT48はキャプテン北原里英(24)と、AKBを兼任する柏木由紀(24)をのぞき、今回、メンバーは初めての総選挙となるが、全員が立候補する。北原は「メンバーが新潟に集結することがすごく楽しみ」と意気込んでいる。【松尾幸之介】