AKB48グループ総合プロデューサーの秋元康氏(56)が19日、トークライブアプリ「755」で同グループメンバーの卒業について、「卒業もありだな」と持論を展開した。

 秋元氏は前日に同アプリで「いろいろなメンバーから卒業の相談が来るけど、みんな、大丈夫かなあ」とコメントした。そのメンバーの実名は明かされなかったが、このコメントはネット上に拡散し、相談したメンバーについての推測がファンの間で飛び交うなど騒然となっていた。

 一夜明けた19日、秋元氏は卒業について、相談にくるタイプについて「引き止めて欲しい」か「背中を押して欲しい」か、二通りだといい、「本人の話をいろいろ聞いたり、現場のマネージャーやスタッフの意見も聞いた上でアドバイスをします。本人の意思を尊重した上で、ですね」と相談に来たメンバーへの対応を明かした。

 さらに、「ただ、僕は必ず、その時、『卒業もありだな』と思います」と驚きの意見を告白。その理由について、「芸能界で成功するには、他の道もあるからです。ダイヤモンドの原石である彼女たちを、プロデューサー秋元康は磨き切れなかったけど、他のプロデューサーから磨いてくれるかもしれないと思うのです」とグループに留まること以外の選択肢があるといい、続けて、「僕は万能でありません。僕の能力にも限界があります。だから、卒業することによって、他のプロデューサーと出会い、僕とは違ったプロデュース方法で成功するなら、それもいいなと思うのです」と“卒業”がネガティブなことではないという持論を展開した。

 また、秋元氏はAKB48をスタートする前の出来事として、過去に歌が上手い新人に出会ったが、「今の自分には上手にプロデュースできないだろうと思い、断念しました」と過去の経験を告白。そのプロデュースを断念したといい、その新人はのちに人気歌手となった「Salyu」だと明かした。

 秋元氏は「僕は誰かが卒業を言い出す時、そのメンバーが選抜であれ、非選抜であれ、僕の手を離れて、さらに新しいプロデューサーが育ててくれるといいなと思うのです」と卒業を考えているメンバーについて思いをつづったが、それらのメンバーが「一斉に卒業するということではありませんよ」とし、実際に卒業することになっても順次になるといい、その中には「まだ早いだろう?」と思うメンバーも含まれているという。