AKB48板野友美(21)が、今年の「単独CM女王」の座に就いた。今年になって21社目の契約先となるカラーコンタクトブランド「キャンディーマジック」とテレビCM契約を結び、19日、都内で開催された発表会に出席した。

 グレーのカラコンを着け、白いワンピース姿で現れた板野は、目を白黒させながら吉報を聞いた。

 「聞いてビックリです。でもうれしいですね」

 CM調査などを手掛けるニホンモニターが11日、今年のタレントCM契約社数ランクを発表。板野は同じAKB48の篠田麻里子(26)と並んで首位の20社だった。同社では集計を11月末で区切っているが、この契約で板野が単独トップになった。この喜びを板野は「じゃあ、私は『上からトモミ』のCDを出します」と表現。篠田がセンターのシングル「上からマリコ」にかけたジョークで、取材陣、関係者の笑いを誘った。

 流行を生み出すカリスマ性が、板野をCM女王に押し上げた。ニホンモニターは「板野さんはAKBでも単独でも認知度が高い。つけ八重歯が流行するなど、10~20代の若い女性のファッションの発信源にもなっている。今回も幅広い世代をターゲットにしたかったのでは」と解説。同ブランドを展開するエルコードは「カラコン=10代、ギャルというイメージが強かった市場で、幅広い女性にブランドをアピールしたい」と起用の理由を説明した。

 板野を含め、今年のCM契約トップ10には、大島優子(24)らAKB48が7人も名を連ねる。AKB48ブランドは健在だ。「振り返るとあっという間の1年、恵まれた年でした。来年は1日1日を大切に過ごしたい」。板野の思いとは裏腹に、CM業界から引っ張りだこの状態は来年も続きそうだ。【森本隆】