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作品賞-「悪人」李相日監督

李相日監督
樹木希林(左)から花束をもらう李相日監督

【授賞式記事】

 作品賞を受賞した「悪人」の李相日監督(36)は、登壇すると、いきなり「『どうだすごいだろうと言え』と柄本明さんに言われました」と笑顔を見せた。出演者やスタッフが一丸となって取り組んだ作品だったことをうかがわせた。

 作品のテーマは人間の善悪で、殺人も描かれる。「決して明るい作品ではないが、現代社会をどれだけ真っすぐ見つめて作れるかの、挑戦的作品でした。スタッフやキャストの気合、この社会に映画という形で爪痕を残したいとの強い思いが賞という形になってうれしい」と喜びを表現した。

 李監督はこれまで一貫して「人間を描きたい」との思いを貫いてきた。今後にも「今の自分の欠点を見つけながら、毎回違うものにチャレンジする思いでやっていきます。真ん中にいる人間を描くことは変えずに」と語った。李監督には前年受賞者の西川美和監督から楯が渡された。

[2010年12月29日 紙面から]

 ◆悪人 土木作業員の祐一(妻夫木)は恋人もおらず、祖父母の面倒を見て過ごす青年だった。一方、佐賀に住む光代(深津)は、勤務先の紳士服販売店と妹と同居するアパートを往復する退屈な日々を送っていた。出会い系サイトで出会った2人は心を通わせるようになったが、祐一は殺人を犯していた。2人の逃避行が始まる。ほか柄本明、樹木希林、岡田将生、満島ひかりら出演。

 ◆李相日(り・さんいる)1974年(昭49)1月6日、新潟県生まれ。大学卒業後、日本映画学校で映画を学ぶ。卒業制作作品「青 ~chong~」が、00年にぴあフィルムフェスティバルでグランプリ獲得。03年の「BORDER LINE」が新藤兼人賞受賞。妻夫木聡主演の「69 sixty nine」(04年)「フラガール」(06年)などが代表作。

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石原裕次郎賞・石原裕次郎新人賞とは
 1987年(昭和62)に亡くなった、戦後を代表するスター石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、日刊スポーツ映画大賞に併設。石原プロモーションが運営に全面協力している。その年に最もファンの支持を得て、スケールの大きな作品に贈られるのが石原裕次郎賞。裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人に贈られるのが、石原裕次郎新人賞。賞金は各300万円、100万円。




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