9月から投票が始まる「ゆるキャラグランプリ2013」で1位獲得を目指す浜松市の「出世大名家康くん」が、都内で出陣式を行った。昨年は7位。この日からしゃべるキャラとなった家康くんは「悔しくて悔しくて仕方なかったのじゃあああ。必ずや頂点に立ち、人気キャラになりたいのじゃ。いざ出陣じゃー!」とこぶしを振り上げた。

 しゃべる家康くんの声がお披露目されるのは初めて。「みなの者っ、よく聞くがよいっ」。予想外のおもしろ声に報道陣が一斉に噴き、会場が和やかムードに包まれた。「ふなっしーだけにしゃべらせておくわけにはいかないのじゃ。PRしたい時はどんどんしゃべっていく」とキャラ変更に胸を張った。

 昨年の7位は浜松市としてもよほど悔しかったようで、武者姿の鈴木康友市長は「まことに中途半端。今年はゆるキャラ界の天下統一を果たしたい」。家康くんは「1位になれなかったら、浜名湖うなぎのちょんまげを切って、出家大名に改名する覚悟である」と宣言。勢いにつられて、鈴木市長も「私も丸刈りに」とうっかり宣言し、頭を抱える一幕もあった。