カンヌ映画祭特別招待作品となった、フランスのアニメ映画「リトルプリンス 星の王子さまと私」(マーク・オズボーン監督、11月公開)で日本版声優を務めた子役の鈴木梨央(10)と瀬戸朝香(38)津川雅彦(75)が22日(日本時間23日)ワールドプレミアに参加した。

 75歳で海外の映画祭に初参加した津川雅彦は、映画愛にあふれたカンヌ映画祭を体験し、「幸せと同時に日本と比べると大学と幼稚園くらい(差がある)。悔しい」と言った。「1作品で2000人以上が集まり、お祭りのように盛り上がることは、日本では出来ないスケール」。マキノ雅彦名義で監督としての顔も持ち、志ある映画関係者を集めて勉強会を続けているが、「監督や脚本家、プロデューサーで世界に対抗できるのは2、3人。日本でカンヌくらいのことができるまでには100年かかるかも」と指摘した。