作曲家弦哲也氏(67)の音楽生活50周年を記念したコンサートが27日、東京・明治座で行われ、五木ひろし(67)川中美幸(59)都はるみ(67)石川さゆり(57)水森かおり(41)が、ゆかりの曲を歌った。

 65年に歌手としてデビューし、76年に作曲家デビューした。この日は、歌手として、音楽生活50周年記念曲「犬吠埼~おれの故郷~」など5曲を歌った。

 「作曲家というのは裏方の仕事ですが、50年の節目にコンサートを企画していただき、表舞台に久々に立たせていただき、本当にうれしい。幸せです」と喜んだ。

 今後について聞かれると「歌づくりの情熱が残っている間は歌の世界で歩いていたい」と意欲は衰えていない様子で答えた。

 100万枚以上を売り上げた80年「ふたり酒」など、弦氏から多くの曲提供を受けた川中は「『ふたり酒』がダメだったら(地元)大阪に帰ろうと思っていた。全ての始まりは『ふたり酒』だった」と感謝していた。

 86年「天城越え」などがある石川は「歌い手は歌があって初めて表現させていただける。(今後も)時代を流れるいい歌を書いていただきたい」と話した。

 91年「おしどり」などがあり、同世代で親交も深い五木は「歌手の経験があったからこそ、生まれたメロディーがあり、また人柄の素晴らしさがメロディーに現れていると思う」と祝福した。