ダウンタウンの松本人志(51)が自身の経験から「能力のある者は可愛さがないと思われるのはしょうがない」ことだといい、それは「宿命」だと持論を展開した。

 松本は3日深夜放送のフジテレビ系「芸人ドキュメンタリー下がり上がり」に出演。お笑いタレントの陣内智則(41)と伸び悩んでいる後輩お笑いコンビ、2組の相談に乗った。お笑いコンビ、トータルテンボスが松本らに「思い描いていた道ではない」と悩みを打ち明けた。

 陣内が松本に対し、「トータル(テンボス)の良いところとダメなところはどこなんですか?」と尋ねた。松本は「いいところは(ネタが)面白いところ」と即答し、ダメなところについては「自信が凄い(前面に)出ている。鼻につかれる」と苦言を呈した。続けて「(自信が)発散されていて、それが痛い時がある」と率直な感想を語った。

 陣内もトータルテンボスに対し「可愛い感じがない」と優しい口調ながらもチクリ。それに対し、トータルテンボスの大村朋宏(40)は「特に僕は言われる」と納得顔。松本も陣内の意見に同調し、「これね、宿命なんやで。能力が高い人間は可愛さがないと思われる。そこはしょうがない」と持論を展開した。

 松本は先輩コンビ、紳助・竜介の島田紳助(59)から「『お前、可愛いないねん』とめっちゃ言われた」と苦言を呈された過去を明かした。当時は先輩の一言に「可愛さってどう出すねん」と悩んだという。

 その上で、松本は相方の存在が大事だといい、「こっちは変わられないから」と言って、相方のフォローを促した。松本は大村の相方である藤田憲右(39)に対し、「お前、ちょっと可愛いところある」と褒めた。さらに自身の体験談として、東京進出時に「自分はアクが強いから」とちょっと引っ込んだ感じで相方の浜田雅功(52)を前面に出そうと戦略的に思ったことを明かした。

 松本はトータルテンボスの2人に対し、「(可愛いさは)後から付いてくる」といい、「今はアホ(藤田)な方に一回、ボールを渡してやってみては」と、主導権をこれまでの大村から藤田に変えてみてはとアドバイスを送った。