俳優堺雅人(41)主演の来年のNHK大河ドラマ「真田丸」(日曜午後8時)の主要キャスト発表会見が10日、東京・渋谷区のNHKで行われた。

 同作の会見に堺が出席するのは初めて。信州の小領主の家に生まれた真田信繁(幸村)が戦国時代を知略と武勇で生きていく物語で、信繁を演じる堺は出演者を代表して決意表明した。

 「これだけの素晴らしい皆さんを周りに迎え、非常にワクワクしています。便宜的に真ん中に座らせてもらっていますが、信繁という武将は小さな大名の次男坊で、先頭に立って引っぱるより、2番手、3番手、あるいは、しんがりに立って全体を見渡すタイプ。周りの逆風に翻弄(ほんろう)されながら真田丸という船の乗組員たちの愛情、強さにひかれながら、決して僕自身のペースをつくることなく、くるくる回りながら翻弄される1年になると思う。それが楽しみ。皆さんの素晴らしい演技に期待し、ワクワクして、全く自分のペースがつかめない状態ですが、そういう1年を楽しみたいです」

 現在放送中の「花燃ゆ」は視聴率が低迷中。大河巻き返しへの意気込みを問われると、「面白いと思う人、思わない人がいて、批判をいただいて励みにしたい。まずは見ていただき、楽しんでいただき、それからご批判、批評をいただければ、スタッフ、キャスト一同、励みになる。厳しく楽しく見ていただければと思う」と語った。

 この日は共演者も発表された。信繁の兄信幸を大泉洋、父昌幸を草刈正雄が演じるほか、母を高畑淳子、姉を木村佳乃、祖母を草笛光子が演じる。会見には仕事の都合で欠席したが信繁の側室でヒロイン的存在を長沢まさみが、信繁の初恋の女性を黒木華が演じる。

 会見には徳川家康を演じる内野聖陽、佐助を演じる藤井隆のほか、遠藤憲一、高嶋政伸、寺島進、平岳大、段田安則、近藤正臣、斉藤由貴、吉田羊、藤岡弘、、中原丈雄が出席した。