エッセイストの能町みね子さん(36)が14日、4日放送の日本テレビ系「今夜くらべてみました」で、無断で「オネエ」と分類され、抗議している問題について、あらためて心境を語った。「オカマは良くてオネエはダメという話じゃありません。『俺、デブです』と自分で言うのは勝手だけど、他人を『あのデブの人』って呼ぶのは失礼すぎるだろって話です」。

 能町さんは同番組で、00年以降に活躍するオネエタレントの1人として名前と顔のイラストを掲示された。放送後、「私はオネエではありませんので日テレの人は訂正してください」などとツイート。14日付の日刊スポーツでは「オネエという表現は、差別に受け取れます。ひとくくりにしてほしくありません」などと語った。07年、能町さんは性別適合手術を経て、戸籍を男性から女性に変更した。「ニューハーフ」などの意味で使われる「オネエ」は適さないが、06年の著書「オカマだけどOLやってます。」を理由に、報道後にネット上で「オカマは良くてオネエはダメなのか」などの論議が起きた。

 能町さんによると、14日までに日本テレビ側からの謝罪と訂正はないという。