NHK朝ドラ「あさが来た」の「五代さま」としてブレーク中の“逆輸入俳優”、ディーン・フジオカ(35)が1日、NHK大阪ホールで、ヒロイン波瑠(24)と夫役玉木宏(35)とともに、プレミアムトークショーに出演し、12年に国際結婚した夫人との間に男女双子(1)がいることを明らかにした。

 「1歳の双子の父です。男女なんで二卵性ですね。娘は僕に似てますかね。息子は母親の方(妻)に似ています」

 特徴のあるビブラートの効いた声で、2児のパパの素顔をのぞかせた。

 ディーンは福島県出身。米シアトルの大学に留学し、その後は香港などでモデルとして活動。05年に香港映画「八月的故事」で俳優デビューし、これまで香港、台湾、インドネシアで俳優業を続けてきた。

 「日本で仕事をする機会はないと思っていた。日本でのお仕事は奇跡みたいなものです」と笑い、朝ドラ出演俳優として、ホール内外で2000人近くが集まった日本人ファンの前で照れながら語った。

 日本の作品は、今回の朝ドラが2作目。「近代大阪経済の父」と呼ばれ、大阪商法会議所(現・大阪商工会議所)を設立した元薩摩藩士の五代友厚を演じており、ヒロインあさへ一方通行の思いを寄せる主要キャストの1人だ。

 「あさちゃんへは片思いですけどね」

 後に実業家として大成するヒロインへ大きな影響を与える存在で、ヒロイン波瑠の家族も「五代さんのファンみたい。私じゃなくて五代さんを見ているかも」と話していたほど、劇中でのインパクトは強い。

 セリフは薩摩弁からスタート。ディーン自身が英語、中国語(北京語、広東語)、インドネシア語を操るだけに、薩摩弁もスムーズだったようで、この日もファンに向かい「やっとこさ、会えたな~」と決めゼリフも投げてみせた。

 五代友厚の役柄は明治維新の過渡期にあっての新政府側の主要人物だけに、重みもあるが、、玉木は「ディーンさん自身がいつもニコニコしていて、柔らかくて、すごく物腰が低い人。違う人なら嫌みになっていたかもしれない」と話す。ディーンにとってのはまり役でもあるようだ。

 また、波瑠は玉木を夫に持ち、ディーンに思われる設定で「あさちゃんは幸せですよね」とうらやましそうだった。