耳の不調でライブ活動無期限休止を発表した氷室京介(55)のファイナルライブが、初の4大ドームツアーとして開催されることが17日、分かった。来年4月23日の京セラドーム大阪を皮切りに、計7公演で30万人を動員する予定。

 BOφWYで大ブームを起こした後の88年にソロデビュー。来年で歌手生活35周年を迎える。過去に東京ドーム公演を11回行ったがドームツアーは初。関係者は「長い年月、応援してくれた全国のファンを思うと、東京だけで終わらせるわけにはいかない」と経緯を説明した。

 選曲の参考となるリクエストは、今日18日から特設サイトで投票開始する。対象は計221曲。BOφWY時代の「わがままジュリエット」「CLOUDY HEART」「ONLY YOU」など75曲と、ソロでは「ANGEL」「KISS ME」「魂を抱いてくれ」などを含む146曲となる。カラオケ歌唱が投票になる「LIVE DAM STADIUMカラオケリクエスト」は既にスタート。結果も選曲の参考となるため、氷室関連の歌唱曲数が開始前の1・4倍になるなど、カラオケ界でも盛り上がっている。

 昨年7月に公式サイトで15年以降のライブ活動無期限休止を発表。全国ツアー最終公演の昨年7月20日の横浜スタジアム公演でファンに「7年くらい前から右耳の調子が悪かった。左耳も、あるトーンだけ聴こえなくなった」と「トーンデフ」と呼ばれる聴覚障害であることを報告した。同公演はリハーサルで胸部を骨折、さらに落雷で中断するハプニングに見舞われ、納得できない結果となった。

 氷室は「このリベンジをどこかで必ず」と誓い、「ライブツアー最終日までまだ時間があるので、応援してくれるみんなとゆっくり時間を共有したいと思う」とコメント。約束のファイナルライブツアーに向け、着々と準備を進めている。