俳優舘ひろし(65)と柴田恭兵(64)が20日、映画「さらば あぶない刑事」(30日公開)のキャンペーンで大阪入りし、大阪市の帝国ホテル大阪で会見を行った。

 横浜を舞台に、コミカルなハードボイルドの刑事ドラマとしてスタートし、今年で30年。10年ぶりの映画でシリーズのフィナーレを迎える。長年、圧倒的な支持を得てきたのは、舘の“ダンディー鷹山”と柴田の“セクシー大下”が繰り出す、絶妙なバディー(相棒)テイストあってこそで、今回も色あせない魅力を披露している。

 ともに代表作と呼べるシリーズについて、舘は「“あぶデカ”は柴田恭兵の作品。彼がアドリブをいろいろちりばめて、今どきにないテイストがある」と断言した。

 「乱暴に言えば『柴田恭兵』と出会えた作品。彼の存在が、その後の僕に俳優としてのふくらみを与えてくれた」。1歳下の柴田を“恭様”と呼ぶ舘は「正直、最初はユージ(柴田)の芝居が、僕にはやりづらかった。でも、それは僕の嫉妬。彼はすべてうまくやる。何本かやって(嫉妬が)尊敬にかわった。コミカルな作品をやるときの、僕の手本になった」と感謝の言葉を並べた。

 一方、柴田も「こんなに長く続くとは思わなかった」と言いつつ「僕にとっても、舘さんに出会えた作品です」と話した。

 今回もオープニングで見せるステップなどは、持ち前のアドリブで放り込んだものだ。しかし「ハードボイルド+楽しさを求めていた。ただアドリブは僕だけが考えてるんじゃない。僕が『A』と言えば、舘さんは『Bもあるよ』と言ってくれて、じゃあCも…となる。舘さんの中にあったかさ、チャーミーさがある。舘さん相手でなければ、こんな“大下勇次”にはならなかった」と話した。

 実年齢60代半ばの2人が見せるアクションも、見どころの1つだ。舘はハーレー・ダビッドソンでのウィリー走法など、定評のあるバイク・アクションを見せた。「体力低下は感じました。でも、恭様ほど走らないから」と笑う横で、柴田が「あのハーレーは昔から補助輪がついてて、それを上手に操るんです」と混ぜっ返し、場内の爆笑を誘った。

 柴田は64歳と思えぬ軽快な全力疾走を見せる。「普段から草野球をやっています。10年前に“最後”と言っていた時『またやるかも』という思いがあったんですかね。その時に“ヘタレな大下勇次”じゃかっこ悪い。ある程度動けないとね」。草野球では“行けたら、行け”という盗塁のサインが出る。「首を振るんだけど、やっぱりそのサインを出してくるから」。常日頃の努力が、華麗なステップと躍動感ある走りにつながっているようだ。