昨年の日本レコード大賞最優秀新人賞に輝いた8人組アイドルグループ、こぶしファクトリーの新曲「桜ナイトフィーバー」が、発売初週で3・4万枚を売り上げ、オリコン週間シングルランキング1位となったことが22日、明らかになった。この日朝、メンバーたちは桜が咲き誇る静岡・河津を訪れ、芸能界での「開花」も宣言した。

 見渡す限りに満開の桜が並んだ河津川の河川敷で、浜浦彩乃(15)は誓った。

 「桜のようにこぶしも咲き誇りたい。桜前線のように、全国にこぶしファクトリーの曲が広まっていくように頑張ります!」

 風が吹き、上空に花びらが舞った。リーダー広瀬彩海(16)は「ファンの方からも期待していただいているので、オリコン1位をとりたいです!」と祈っていた。

 願いも通じたのか、その日のうちにオリコン首位が確定した。所属するハロー!プロジェクトでは、過去にオリコン週間1位を獲得したことがあるのはモーニング娘。とJuice=Juiceのみ。3作目の「抱いてHOLD ON ME!」(98年9月)で初めて首位になったモー娘を上回り、ハロプロ歴代最速での達成だ。広瀬は「本当にびっくりしましたし、夢のようです!! メンバー8人、より一層努力して頑張ります」と喜んだ。

 昨年1月、ハロプロ研修生の8人で結成。全員が中高生で、平均年齢は15・1歳と、ハロプロで最も若い。浜浦は「レコ大新人賞をいただいた後、学校の先生とか、友達からたくさん祝ってもらいました。給食の時間に、デビュー曲の『ドスコイ! ケンキョにダイタン』を流してくれました」と、現役中学生ならではのエピソードを明かした。

 グループはまだ発展途上。見据える目標は大きい。野村みな美(16)は「いつか、5大ホームツアー? じゃなくてドームツアーと、海外出場…じゃなくて進出を狙っていきたいです」とういういしくアピール。浜浦も「新人賞をいただいたので、レコード大賞もとりたい!」と喜々とした表情で宣言した。全盛期のモー娘ですら達成できなかった高い目標だが、怖い者なしの8人は、桜前線とともに駆け上がっていく。【横山慧】

 ◆こぶしファクトリー 15年1月、8人組で結成。グループ名の由来は「こぶし(辛夷)の花のように優美でありながら、握りこぶしに象徴される力強さを兼ね備えたグループになってほしい」という思いから。昨年8月、神宮外苑花火大会(日刊スポーツ新聞社主催)に出演。同9月にメジャーデビュー。「桜ナイトフィーバー」は、昨年2月発売のKANの同シングルのカバー。