現地時間16日夜に行われたオーストラリアのブリスベン公演で、ステージに招いた若い女性ファンの服を引きおろし、左胸を露出させたマドンナ。女性の黒いコルセットを引きおろし、大勢の観客たちの前で左胸が露出した瞬間のビデオは、いまや世界中に広まり、話題になっているが、女性本人はむしろ喜んでいるようだ。

 オーストラリアのクーリエ・メール紙によると、モデル志望のコーヒー店店員、ジョセフィーヌ・ジョルジオウさん(17)は同紙に、「マジで、人生最高の瞬間だったのに、なぜマドンナを訴えなくちゃいけないの?」と語ったという。

 同紙によると、オーストラリアの刑事法では、服の上からでも女性の胸に触れることは犯罪になるが、被害者が警察に苦情を申し立てた場合のみ、逮捕されることになるという。

 ジョルジオウさんは、「辱められたかどうかは、私だけが決められることよ。私が自分の胸や身体に辱められたなんて、どうして皆は思うのかしら? 私はステージのマドンナの目の前で、彼女の目を見ていたのよ。ほとんどの人は溶けてしまいそうになるわ。彼女の目の前にいたから、驚いているように見えただけよ」と語っている。

 現在、オーストラリア・ツアー中のマドンナは、10日のメルボルン公演に2時間遅刻した上、ステージで泥酔パフォーマンス。ブリスベン公演でも2時間半近く遅刻したが、悪びれた様子はなかった。

 15歳の息子ロッコをめぐり、前夫ガイ・リッチー監督と親権裁判で争っているマドンナだが、私生活でのプレッシャーのせいか、このところ奇行が目立っている。(ニューヨーク=鹿目直子)