もやもや病による脳梗塞発症予防で、2月に開頭手術を受けた歌手徳永英明(55)が16日、退院後初めての現場復帰となるイベント「30th Anniversary Acoustic Special Live 2016」を豊洲PITで開催した。

 冒頭、熊本地震に寄せて「僕の友人も大勢九州にいます。九州の人たちにも、祈りを込めて歌いたいと思います」とコメントした徳永。また休止したことについては「前回のもやもや病のときは、その後に『VOCALIST』というヒット作が生まれたので、今回も2~3年後にあるんじゃないかな(笑い)」と笑いを取りながら、「あまりがんばりすぎないように、がんばりたいと思います」と復帰を強く印象づけた。

 徳永は、2月上旬に体調不良を訴え、医師の診断のもと「もやもや病による脳梗塞発症予防のため」として、2月22日に左複合バイパス手術を行い40日間の入院生活を送った。

 この日のライブは、もともとアコースティック形式でのLIVEを予定していたが、まだフルタイムでLIVEを行うことは困難なことから中止も検討されたという。しかし、徳永本人の「どのような形でもファンに直接会ってあいさつしたい」との強い希望によって、イベント形式での開催となった。イベントは、ピアノの坂本昌之とギターの土方隆行を交えたアコースティック編成でのライブ演奏、MVの上映やファンから事前に集めた質問に答えるQ&Aトークコーナーという盛りだくさんの構成で行われた。

 ライブは「myself~風になりたい~」「夢を信じて」「レイニー ブルー」「僕のそばに」、そして平原綾香に提供した「鼓動」のカバーを披露した。「鼓動」を歌う際には、「昨年末に体調が悪くなり、そんなときに平原さんから作詞の依頼が。そのときは、体調が悪い自分に向けて書いたのだけど、今はあらためて今の自分の背中を押してくれる曲だと感じた」と、エピソードも明かした。