日本舞踊最大流派の花柳流の「5世宗家家元花柳寿輔 継承の儀」が4日、東京・浅草神社で行われた。浅草神社には2代目寿輔が建立した「扇塚」が建立されるなど、花柳流とゆかりが深く、4代目家元花柳寿輔(85)の2代目花柳寿応襲名、孫の6代目花柳芳次郎(23)の5代目寿輔の継承の儀と奉納舞踊を行った。

 花柳流を巡っては、3代目家元から後継指名を受けたと主張する花柳貴彦(40)が4代目家元に除名され、それを無効とする訴訟を起こし、先日、東京地裁で処分無効の判決が出たばかり。直後に貴彦氏は、4代目家元との話し合いの場設定、家元継承と寿応襲名の差し止めを求める文書を4代目側に送付したが、返事はなく、予定通り、継承イベントを強行した。5日には都内のホテルで襲名を祝うパーティーが開催される。