進行性の乳がんであることが明らかになった小林麻央(33)は9日夜、かつてレギュラーキャスターを務めていた日本テレビ系「NEWS ZERO」に「私は、とっても前向きです」とメッセージを寄せた。麻央は昨年11月の長男勸玄くん(3)の歌舞伎座での初お目見えは、病院から通い続けたことを、この日会見した夫の市川海老蔵(38)が明かした。姉の麻耶(36)のダウンも妹の看病が要因の1つとみられ、家族全員が麻央を支えている。

 麻央は、古巣のニュース番組にメールでメッセージを届けた。

 「今日は私の病気のことで皆さまにご心配をおかけしております。長い闘病ですので、前向きになったり、不安になったりを繰り返しながら、過ごしてきました。主人が本当に頼りになるので、たくさん甘えさせてもらい、支えてもらっています。大切な家族に負担をかけてしまっていることが一番悲しいですが、家族と一緒に生きるために、これからも治療に励んでいきます。私は、とっても前向きです!」

 海老蔵は、がんの進行度を示すステージの数値こそ明言しなかったが「進行具合はかなりスピードが早くて。深刻だという言葉で理解していただければ」と衝撃の事実を説明した。それでも、麻央は気丈だった。

 昨年11月の長男勸玄くんの歌舞伎座での初お目見えは、病院から通ったという。「休むか行くか話し合いをした上で、本人は覚悟を決めて通った」。初日から千秋楽まで25日間にわたり、息子の姿を劇場内や楽屋で見守っていたという。当時の海老蔵のブログにも、麻央の写真が頻繁にアップされていた。この日の会見前にも、麻央からきたとみられるLINEに目を落とす海老蔵の姿もあった。

 その1カ月前の10月5日に行われた会見にも、勸玄くんが「王子」と言った言葉を「鬼?」と聞き間違えた海老蔵に対して、会場後方から麻央が「王子!」と訂正。そんなほほ笑ましい場面もあった。闘病の苦しさは公の場では見せずに、まさに母の愛情と執念だった。

 極秘にしてきた期間に、1度だけ海老蔵がブログに麻央の体調をつづったことがある。5月2日、勸玄くんが出演した「SMAP×SMAP」の放送の反響を受け、「ありがとうございます。今まおと話してまして、本当にうれしいねと。麗禾も勸玄も元気でうれしいねと。実は今まおが少し体調悪いんです。だからなおさらうれしいんです。私にとって、勸玄も麗禾も大切ですが、一番まおが大切です。たとえるならSMAPさんのライオンハートです」。

 海老蔵は、会見で麻央に食欲があり、食べたいものを一緒に行くこともあるとも話した。1日のブログには「じょじょえーーーん(叙々苑)。どうしても、辛いのたべたーいとなりました」と焼き肉店を訪ねたことを明かし、「お茶しにきたよん。まおとデートうれしいです」と書いていた。

 ◆小林麻央(こばやし・まお)1982年(昭57)7月21日、新潟県生まれ。上智大在学中、日本テレビ系「恋のから騒ぎ」に姉麻耶と出演し人気に。03年からフジテレビ系「めざましどようび」のお天気キャスターを務める。日本テレビ系「NEWS ZERO」での対談をきっかけに海老蔵と交際、結婚。11年7月に長女麗禾ちゃん、13年3月に長男勸玄くん誕生。164センチ、血液型A。

 ◆市川海老蔵(いちかわ・えびぞう)1977年(昭52)12月6日、東京生まれ。85年、歌舞伎座「外郎売」の貴甘坊で7代目市川新之助を名乗り初舞台。03年、NHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」主演。04年5月、11代目市川海老蔵を襲名。14年は「喰女-クイメ-」に主演するなど、映画でも活躍。10年7月に麻央夫人と結婚、1男1女をもうける。176センチ、血液型AB。