俳優松山ケンイチ(31)が5日、都内で主演映画「聖の青春」(森義隆監督、11月19日公開)の完成披露試写会に共演の東出昌大、竹下景子、安田顕らと出席し、舞台あいさつを行った。かつて「東の羽生善治、西の村山聖」と呼ばれ、29歳で亡くなった天才棋士の村山さんの壮絶に生きた勝負の人生を描く。

 松山は「村山聖という人間の生き方に心を揺さぶられた。この人を演じるためならすべて捨てられる思いがあった。好きという気持ちは全部をこえると実感した」と役に投じた熱意を明かした。壇上では好きな言葉だとして「好きに勝るものなし」と書いた扇子を紹介していた。

 一方、東出が「役作りのために演じた羽生さんと会った。すごい人でした」と語ると、松山は「僕は呼ばれていない。納得いかない。ショックです」とおちゃめな一面も見せていた。