松本幸四郎(74)が来年9月、主演舞台「アマデウス」(9月24日~10月9日、東京・池袋のサンシャイン劇場)を6年ぶりに上演することが25日、分かった。

 81年の幸四郎襲名の翌82年に初演して以来、再演を重ねた。再来年1月に2代目松本白鸚襲名が決まっており、幸四郎として最後の「アマデウス」となる。

 「アマデウス」は天才作曲家モーツァルトの死の謎に迫るピーター・シェファーの名作で、幸四郎はモーツァルトと対立する宮廷楽長サリエーリを初演から演じてきた。11年以来の上演に「白鸚襲名を前に幸四郎という名での最後の現代劇『アマデウス』を上演できますこと、感無量の思いです」。これまでモーツァルト役は江守徹、息子の市川染五郎、武田真治が演じており、今回の上演中に上演回数は450回を突破する。幸四郎は「全力を尽くして、悔いのない舞台を勤めたいと思います」。10月に大阪・松竹座、福岡・久留米市で上演される。