主演男優賞は、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のケイシー・アフレック(41)が、2度目のノミネートで初のオスカーを獲得した。

 アフレックは壇上で、感激のあまり声を震わせながらスピーチした。

 (受賞は)本当に、私にとって大きな意味を持つ。何ということでしょう。私に最初に演技を教えてくれたのはデンゼル・ワシントン…今日初めて会いました。私がここにいるのは、多くの人たちの才能があるから。ケネス・ロナーガン監督が、この役を書いてくれたからここに立てている。もっと意義ある大きなことを言いたいけれど…自分が選ばれたことに圧倒されている。一員であることを誇りに思う。(プロデューサーの)マット・デイモン、チャンスを与えてくれて本当にありがとう。私を信じてくれた両親に感謝します。

 アフレックは、前哨戦となるゴールデン・グローブ賞主演男優賞など多数の主演男優賞を受賞し、受賞最有力候補と目されていた。一方で、全米俳優組合(SAG)賞を受賞した「フェンス」(日本公開未定)で監督、主演を務めたデンゼル・ワシントン(62)の巻き返しもささやかれていただけに、喜びもひとしおのようだ。