ジャニーズ事務所の歌手で俳優の中山優馬(23)が21日、大阪市内でWOWOWの主演ドラマ「土曜オリジナルドラマ 連続ドラマW『北斗~ある殺人者の回心』」(25日スタート、土曜午後10時=全5話)の完成披露試写会に登壇。撮影中に12キロ減量し、幻覚を見るほど、追い込まれたことを明かした。

 原作は直木賞作家、石田衣良氏の小説。両親から虐待を受けて育った若者が、愛に飢えて育ち、殺人者となる運命を描いたドラマで、役作りのため、瀧本智行監督(50)から減量を指示され、撮影中に体重を12キロ落とした。

 瀧本監督は、主人公の苦しみをより出させようと、中山に「寝てないよね~」と、減量に続き、暗黙の了解で不眠まで求めてきたという。すると、中山に異変が起こった。

 「ずっと、撮影が終わったら、さばの塩焼き定食を食べるぞ! って決めていて、家の近くを夜、散歩したり、走ってたりしてたら、さぼの塩焼き定食がある店ができてて…。ここや! 終わったら行くぞ! と思って、撮影終わって行ったら、跡形もなかった」

 どうやら、追い込まれたあまり、欲望が生んだ幻覚だったことを知ったという。その撮影中には、瀧本監督も中山に課したのと同じ減量、不眠を続けたそうで、監督は14キロ減量。中山は「僕も原作を読んだ衝撃が大きくて(監督指令を納得して)やったんですけど、監督が僕(の12キロ減量)を超えるという…」。ポツリと漏らした。

 さらには、監督自身も追い込まれ、中山を、仕事をともにした経験のある同じジャニーズの生田斗真と間違えて「斗真!」と呼ぶハプニングも。中山は「斗真? 生田君、いるのかな? と思った」と苦笑しながら振り返っていた。