NHK「ニュース7」のキャスターを9年間務めた武田真一アナウンサー(49)が31日、番組を卒業した。

 「皆様の命や暮らしを守ること、複雑な社会を分かりやすく伝えることを心掛けてきました。本当にありがとうございました」と頭を下げた。いつもと変わらない穏やかな笑顔、安定した語り口で視聴者に別れのあいさつを告げた。

 昨年4月には故郷の熊本が地震に見舞われた。長く報道畑を歩んだ経験から、局内では「ニュース現場からライブでコメントができるキャスター」として、高く評価され、同12月の紅白歌合戦では初めて総合司会を務めた。演出のコーナーでは、シン・ゴジラの企画に参戦。ピコ太郎のものまねを披露するなど、コミカルな一面も見せた。

 08年に40歳で午後7時の顔に抜てきされた武田アナも今年で50歳を迎える。4月からは「クローズアップ現代+」に移ってニュースを深掘りする。