スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(68)が29日、千葉・幕張メッセで行われた、ニコニコ超会議2017で記者の囲み取材に応じた。

 鈴木プロデューサーは、引退を撤回して新作長編アニメーション映画の製作を始めた、宮崎駿監督(76)が現在、絵コンテを描いていると明らかにした。ただ、16年にNHKで放送されたドキュメンタリー「終わらない人 宮崎駿」の中で、19年にも新作を公開すると示唆した件については、製作の進行が遅れており不可能だと断言。公開時期は未定だとした。

 -製作の進行状況は

 鈴木P 今、絵コンテを書いています。去年(16年)の7月から描いていたんです。

 どのような作品になる?

 鈴木P (首をかしげながら)全然、進捗(しんちょく)状況が良くない。

 -19年にも公開という話が出ていたが?

 鈴木P そんなのは、誰かが勝手に書いたことで、そんなこと、出来るわけない…僕は、そう思っています。

 -では完成時期はいつ?

 鈴木P (右手を振りながら)分からない。

 -タイトルは決まった?

 鈴木P それは言えません。

 -画コンテは、どれくらいまで進んだ?

 鈴木P まだ20分。

 -全体の尺が2時間くらいのうちの20分?

 鈴木P 分かりません。

 鈴木プロデューサーはこの日、ニコニコ超会議2017に設けられたブース「スタジオジブリ鈴木敏夫 言葉の魔法」ブースで、大きな筆を使っての書道を披露した。【村上幸将】