宝塚音楽学校は25日、09年度から入試方法を一部変更し、将来性と幅広い個性を重視した選抜を行うと発表した。入試方法は1913年の創立以来ほとんど変わっておらず、今回の変更は極めて珍しいという。

 1次試験でこれまで実施していた歌とバレエの実技を廃し、面接のみとするほか、2次試験では合唱教則本「コールユーブンゲン」やその場で渡された曲を歌うテストを取りやめる。

 入試は約20倍の高倍率だが、受験者数はここ10年で約15%減。同音楽学校事務局は「少子化の波を感じている」とした上で、「完成された才能だけでなく、磨かれていない原石も積極的に見つけたい。多くの人に受験してもらえたら」と話している。