韓国のガールズグループ、KARAのパク・ギュリ(22)を除く4人が19日、所属事務所に専属契約解除を通知したことが分かった。

 ◆以下、日刊スポーツ編集委員・笹森文彦の解説。

 どうして韓国グループに契約問題のゴタゴタが多いか。1つに特有の育成システムがある。

 芸能事務所がオーディションした練習生を鍛え、デビューさせる。練習生は一般的に寮生活で、食住などの費用は事務所が持つ。レッスンは歌唱、ダンス、語学など1日10時間以上。少女時代には9年頑張ってデビューしたメンバーもいる。韓国の音楽市場は日本の30分の1で、海外進出がないと稼げない。だから各国の言語を習得したメンバー構成になる。

 練習生は事務所からすると「初期投資」。デビュー後回収する。その際、専属契約を結ぶ。事務所は海外進出し利益追求。スケジュールは過密に、仕事は多種多様になる。この雇用関係は問題となり、国会でも取り上げられている。KARAには今後もパフォーマンスを見せてほしいが…。

 [2011年1月20日6時15分]ソーシャルブックマーク