中国で国宝級と称される著名な舞踏家ヤン・リーピンの新作舞台「ヤン・リーピンのクラナゾ」(4月5~10日)の制作発表が25日、会場となる東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで行われた。四川省をはじめ、中国各地に点在するチベット族の特性を芝居仕立てで紹介する歌舞劇で、ヤンは「チベット文化に尊敬の意を表すために作りました」と説明した。

 ヤンが芸術監督、構成を行って主演し、90人あまりのダンサーは中国の5つの省から集めた。海外に行くことが初めてというダンサーが多く、「パスポートを取るために故郷の役場まで片道8日間かけて帰ったダンサーもいました」と驚きのエピソードも明かした。

 [2011年1月25日17時59分]ソーシャルブックマーク