仏女優のアニー・ジラルドさんが2月28日、パリ市内の病院で死去した。79歳。

 31年パリ生まれ。50年代から舞台、映画の双方で活躍。ルキノ・ビスコンティ監督の「若者のすべて」(60年)、クロード・ルルーシュ監督の「パリのめぐり逢い」(67年)などで名声を博し、フランス映画のアカデミー賞に当たる「セザール賞」を3度受賞した。晩年はアルツハイマー病に苦しんだが、闘病生活を撮影したドキュメンタリーが公開され、フランスの視聴者の感動を呼んだ。