落語芸術協会(桂歌丸会長)が16日、芸能花伝舎(東京・新宿区)で「第5回芸協らくごまつり」を行った。

 今年は「東日本大震災で被災した方々の笑顔を応援していきます」をテーマに芸術協会会員の落語家らがコントや踊りなどさまざまなイベントに出演した。

 会長の桂歌丸(75)、春風亭小柳枝(75)、桂米助(63)、三遊亭小遊三(64)、春風亭昇太(51)の5人は歌舞伎の「白浪五人男」を披露。会場となった体育館に笑いの歓声が響いた。

 歌丸は「復興が終わっても続けていきたい。要望があれば芸術協会一丸となって行きます」と力を込めた。小柳枝は「少しでも役に立つことがうれしい」。小遊三は「復興は1人で出来ることじゃない。協会がリーダーシップを取って長く支援していきたいです」と話した。米助は復興の期間について「歌丸が先か、復興が先かだね」と笑いを誘った。

 メーン広場では東日本復興市や屋台、遊技コーナーなどを設け、屋内ホールではファミリー寄席や体験教室なども開催。会場の芸能花伝舎は、旧淀橋第三小学校をそのまま利用した施設で、5000人を超える落語ファンや家族連れなどでにぎわった。