松竹は25日、東京都中央区に再建中の歌舞伎座で来年4月2日に、こけら落とし公演を始めると発表した。こけら落とし公演は再来年3月まで続け、来年4~6月は3部制で興行を行う。会見で大谷信義会長は「世界に誇れる歌舞伎の殿堂として充実したエンターテインメントを発信したい」と話した。

 新しい歌舞伎座は、バリアフリーを重視。地下鉄東銀座駅から直結し、エレベーターやエスカレーターで劇場各階まで行ける。旧劇場で人気の高かった一幕見席も備える。

 ファンの裾野を広げるため「歌舞伎座ギャラリー」を開設。衣装や楽器の展示のほか、スタッフによるトークショーなどを開く。

 オフィスビルを併設し、テナントを募っている。