元プロ野球選手でタレントの板東英二(72)の個人事務所「オフィスメイ・ワーク」(名古屋市名東区)が名古屋国税局の税務調査を受け、2011年8月期までの7年間で約7500万円の申告漏れを指摘されていたことが27日、分かった。

 うち約5000万円は取引先への架空外注費などによる所得隠しと認定された。重加算税を含めた追徴税額は約2800万円で、既に修正申告しているという。

 関係者によると、同社は大阪府のイベント企画会社に、テレビ番組の企画・制作を外注したように装い、所得を圧縮するなどしたほか、板東個人の費用を経費として計上したりしていたという。

 板東は1959年に中日に入団、69年に退団した後は野球解説者やタレントとして活動している。

 また88年に国税庁のポスターに起用されて以来、期限内に確定申告をするよう呼び掛ける国税庁のPR活動をしてきた。

 信用調査会社によると、オフィスメイ・ワークは95年設立で、10年8月期の売上高は約5億4000万円。板東の出演するテレビ番組の企画・制作協力などを行っている。

 [2012年12月27日14時51分]日刊スポーツのオススメ