NHK大河ドラマ「八重の桜」(日曜午後8時)が9月30日、東京・渋谷の同局でクランクアップし、内藤慎介プロデューサーが囲み取材に応じた。

 前日29日までの39回平均視聴率は14・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、関西地区は13・8%)と伸び悩んでいることについて「歴史の中で生きた人で、誰も知らない人をどう見せるのかという難しさはあった」と話した。

 今年は同局の連続テレビ小説「あまちゃん」やTBS系ドラマ「半沢直樹」が大ヒット。「現場にプレッシャーはなかったか」との問いには「それぞれ何を目指しているのか、というのがある。大河ドラマをホームドラマにしてもしょうがない。福島、東北に人が来るようになり、最初に手を上げてくれたことに対して『元気をもらってます』とのお声もいただいた。目先の数字も大事ですが、5年後、10年後の東北の未来につながればいい」。

 今年4月、復興を祈念し福島県に贈呈した新種の桜「はるか桜」は現在、同県白河市の南湖公園に植えられている。内藤プロデューサーは「桜が満開になる10年の中で答えが見えてくると思う」と話した。