作曲家佐村河内守さん(50)が別人に作曲してもらっていた問題に関し、NHKは5日の全国ニュースで、過去に佐村河内さんを取り上げた番組の取材過程で問題に気付けなかったと謝罪した。

 NHKは昨年3月のNHKスペシャル「魂の旋律~音を失った作曲家~」や情報番組「あさイチ」、夜のニュース番組「ニュースウオッチ9」などで佐村河内さんを大きく取り上げていた。

 ニュースでは、佐村河内さんが別人の作曲だったと発表したと伝えた後「取材や制作の過程で検討やチェックを行ったが、気付くことができなかった。視聴者の皆さまに深くおわびします」とアナウンサーが謝罪した。

 NHK広報部は「それぞれの番組で訂正する。番組スタッフから話を聴いているが(別人が作曲していたことは)知らなかった」としている。

 また、NHKは5日までに、インターネットで過去の番組を有料で見られる「NHKオンデマンド」で、NHKスペシャル「魂の旋律」の配信を中止した。

 TBSテレビやテレビ朝日は5日、自局の過去の放送で、佐村河内さんについて本人が作曲していると紹介したとして「視聴者の皆さまにおわびします」などとニュース番組などで謝罪した。