ロックバンド、キャロルの元メンバーで肺がんで闘病生活を続けている歌手ジョニー大倉(62)が13日、東京・銀座タクトで行われたライブ「4・13」で1年ぶりにステージ復帰した。車いすで登壇し、つえをついて超満員200人に前に立った。

 「こんばんは。死のふちから戻ってきました。余命2週間から、ここまで来ました」

 あいさつを終えると、息子のケンイチ大倉(41)と大倉弘也(34)、坂本つとむ(51)らをバックに「4・13」「ファンキー・モンキー・ベイビー」など7曲を披露した。「俺の知り合いの誰かは5万人集めるらしいが、俺は50人でも500人でも、自分の歌に自信がある」とキャロル時代の同僚、矢沢永吉に対するライバル心もチラリ。キャロルを見いだしたミッキー・カーチス(76)も駆けつけ、「死にそうだって行ってたんだけど、今日のパフォーマンスが今までで一番いい。殺したって死なないやつ。目標を持って頑張れ」。ジョニーは「これからもロックンロール、歌い続けます」と涙を見せた。

 父の闘病生活を支え、その思いを作詞した「月に抱かれて」を熱唱したケンイチは「これが、ジョニーと俺たちの第2章のスタート」と話した。