ミュージシャンでお笑い芸人のマキタスポーツ(44)が15日、テレビ朝日系「言いにくいことをハッキリ言うTV」で、J-POPの歌詞がどれも似通ってきていると指摘。音楽業界の裏側を暴露した。

 マキタスポーツは「J-POPはパクリだらけ」と訴え、使われがちなコード進行などを解説。さらに「J-POPの歌詞はパターン化されすぎている」と持論を展開させ、「この4つを並べただけでJ-POP聴いた気分になれます」と、頻出する言葉として「翼」「扉」「奇跡」「桜」を挙げた。これにはMCのお笑いコンビ、爆笑問題も大笑いすると同時に納得した。

 これだけ似通った歌詞が増えた理由は、音楽業界で“楽曲コンペ”という形式が採用されているからだとマキタスポーツは主張する。楽曲コンペでは、1つの企画に対して数百の曲が候補として集められ、その中から正式にリリースされるものが1つ選ばれる。

 マキタスポーツは楽曲コンペを「受験のシステムみたい」と評し、若手の作家は、コンペを勝ち抜くためある程度の合格ラインを保とうとして少しでも奇抜な要素を曲から排除すると説明。だから結果的に無難な候補ばかりが集まるのだと語った。

 アーティストのものまねで知られるマキタスポーツは、J-POPへの造詣が深く、1月には「すべてのはJ-POPパクリである~現代ポップス論考」という著書を出版している。