直木賞作家の渡辺淳一さんが4月30日、死去した。

 ◆渡辺淳一(わたなべ・じゅんいち)1933年(昭8)10月24日、北海道生まれ。58年に札幌医科大卒。65年発表「死化粧」が芥川賞候補に。69年母校の心臓移植を題材にした「小説心臓移植」が直木賞候補に。70年「光と影」で直木賞受賞。80年「遠き落日」で吉川英治文学賞受賞。医学知識を生かした「無影燈」「雪舞」などのほか恋愛小説に幅を広げ、83年「ひとひらの雪」86年「化身」がベストセラーに。97年「失楽園」は260万部を超える大ベストセラーとなり映画化作品もヒット。「化粧」「別れぬ理由」「愛の流刑地」など話題作多数。