日本を代表するアホ、タレント坂田利夫が73歳の誕生日を迎えた7日、大阪・なんばグランド花月で、芸能生活50周年記念セレモニーを、一般ファン公開で行った。坂田は11月23日、大阪・なんばグランド花月で、記念興行「アホに感謝で、ありがとさ~ん!!」を行い、明石家さんま(59)もゲスト出演する。

 「アホの坂田」で半世紀-。お笑いの吉本興業、最後の独身貴族が、永遠のネタ「嫁さん公募」を宣言した。

 浪花のモーツァルトを自称するキダ・タロー氏(83)作曲の「アホの坂田のテーマ」が流れる中、おなじみ前掛けの衣装で登場。「嫁はん募集や、マンション買うたるぞ!

 男はあかんよ。女性ですよ」。坂田が声を張り上げた。

 セレモニー後の会見では、さらに「嫁さん公募」の条件に言及。「僕が髪の毛少ないんで、髪の毛が多い人」「和服お似合いになって、しっかりした人」「年齢は25~26歳から、上限は還暦まで」などと、理想の嫁さん像を明かした。

 ただ、オール巨人(62)によると「何人も紹介して、こないだファンレター来て会うってなったのに、いざとなったらあきませんねん」。女性に照れ性な坂田の性格もあらわになった。

 その背景には、理想の女性像が…。吉本新喜劇の通行人役で仲間だった西川きよし(68)の妻、西川ヘレン(68)。半世紀のつきあいのきよしと、坂田は「盟友」でもあり、きよしが新婚当時、夫妻と坂田が同居していた。

 きよしいわく「家内はいつも(坂田の)ランニングやブリーフを洗濯していた」そうで、坂田はきよしに「日本の人でヘレンみたいなのおらんかな」と相談していたという。すでに新喜劇の人気女優だったヘレンが、当時無名だったきよしと結婚し、貧乏に耐えつつ、夫に尽くす姿を目の当たりにしていた。

 この日のセレモニーには、ヘレンも出席。坂田が「僕ね、ヘレンさん大好きやったんでね。きよしさんがおらんようになったら、ヘレンさん、もらおう思うてましてん」と、告白。これに、ヘレンは「私もですよ」とボケながら、自らも「坂田さんの嫁さんを探してください」と、公募への協力を呼びかけていた。