世紀のラブ・ストーリー「美女と野獣」の実写版が11月1日よりいよいよ日本でも公開。原作のディズニーアニメーションを見たことがある人は多いと思いますが、実写版は、大人こそが楽しめる本格派ラブ・ストーリー。王子が野獣になってしまった本当の理由、その秘密は”真実の愛”に隠されていました。

 裕福な商人だった父が破産し、都会のぜいたくな暮らしから一転して田舎に住むことになったベル(レア・セドゥ)。わがままな姉たちとは真逆に田舎暮らしを受け入れるベルですが、ある日父が偶然見つけた人気のない城に、以前ベルが唯一欲しいと言っていた一輪のバラを見つけます。しかし、それをとった瞬間野獣(ヴァンサン・カッセル)が現れ、バラをとった代償に父の命を要求します。一日猶予を与えられ家に帰る父ですが、そのことを知ったベルは自身が身代わりとなり、野獣と二人きりの城での生活が始まります。最初は野獣を恐れていましたが、毎晩見る不思議な夢によって、野獣の過去が明らかになり、だんだんと心をひかれていくベル。そしてついに真相が明かされるとき、ベルと野獣に思わぬ危険が迫ります。

 今作のメガホンをとったのは、フランスの異才クリストフ・ガンズ監督。彼は、アニメーションでは取り上げられていないエピソードに着目し、ベルの父や二人の姉と三人の兄の性格、また王子がのろいをかけられた理由に迫っています。また、特殊メイクを施さずに特別なマスクとCG技術を駆使することで、空想上の生き物である野獣を現代スクリーンに活き活きとよみがえらせているほか、日本風のデザインを好んだ監督が折り紙からインスピレーションを受けたというベルが着るドレスにも監督のこだわりがつまっています。【ハリウッドニュース編集部】