今年も大みそかに第65回NHK紅白歌合戦が行われる。64年続く生放送番組とあって、紅白の歴史は、ハプニングの歴史?

 でもある。かつて、放送中に起こった“放送トラブル”を振り返ってみたい。■交通事故で急遽代役52年の第2回、出場歌手の松島詩子がスタジオに向かう途中で事故にあったため、越路吹雪が急遽出演に。当時は事前に出場者が発表されない形式だったため、越路が代役であることは、最初、気付かれなかったが、その後番組中に松島の経過報告が届いたことで事故が明るみになった。■森進一、「社会の窓」開いたまま熱唱74年の第25回、初の大トリを務めた森進一だったが、熱唱中にズボンのファスナーが開いていた。これに気付いた森は、さりげなく閉めた。■長渕、ずっと歌う90年の第41回、長渕剛が中継先のベルリンからひとりで3曲歌唱。15分以上歌い続けたうえに、現地入りしたNHKスタッフを「タコばかり」と非難した。■三波春夫(?)が「受信料払って」82年の第33回、サザンオールスターズの桑田佳祐が紅白のベテランである三波春夫に扮して、曲中に「受信料は払いましょう!」「裏番組はビデオで!」と呼びかけた。■壇上でギター炎上85年の第36回、トップバッターの吉川晃司がシャンパンをまき散らしたり、ギターにオイルをかけて燃やしたりとステージ上で大暴れ。床が濡れた影響で、その後、登場したシブがき隊布川敏和が2度転倒する事態となった。■「少年隊で『仮面ライダー』」86年の第37回、白組司会の加山雄三が少年隊の曲のタイトル「仮面舞踏会」をうっかり「仮面ライダー」と紹介…。■モックンのコンドームネックレス92年の第43回、本木雅弘が大量のコンドームをネックレスのように首からぶら下げて出演。なかには白い液体が詰まっている手の込みようだった。■米米、ステージ落下96年の第47回、米米CLUBのボーカルのカールスモーキー石井が「浪漫飛行」を披露した際にステージから客席に転落した。■“全裸”ダンサーに弁解06年の第57回、DJ OZMAが女性バックダンサーの脱ぎパフォーマンスを敢行。実際は裸体に見えるボディスーツを着ていたのだが、抗議が殺到して、番組中に総合司会の三宅民夫アナが「裸ではない」と説明した。

 また、昨年の赤組司会を務めた綾瀬はるかは、曲名を忘れたり、噛みまくったりとミス連発で視聴者をハラハラさせたことも記憶に新しい。今年は平和に番組が進行していってほしいような……それとも新たな珍事件に期待したいような……、あなたはどっち派?