堤真一(50)の主演映画「神様はバリにいる」(李闘士男監督、来年1月公開)の完成披露試写会が10日、都内の劇場で行われた。ポジティブな富豪の物語のはずが、共演者による貧乏自慢大会となった。

 共演の尾野真千子(33)ナオト・インティライミ(36)玉木宏(34)らとあいさつに立った堤は「映画では富豪を演じましたが、売れない頃は1カ月くらい水だけで腹を満たしたこともありました。文字通りタポンタポンになるんですね」と無名時代のエピソードを明かし「でも、尾野さんもすごい、食べられる雑草が見分けられるから」。

 これを受けて尾野は「1カ月1万円ちょっとで暮らしたことはあるし、確かに食べられる草は分かりますけど、さすがにそれで腹を満たすことは無かったです」。

 負けじとインティライミは「僕も貧乏旅行でホームレスと添い寝したことがあります」と畳みかけた。最後となった玉木は「僕も苦労はしましたが、さすがに皆さんには負けます」。

 映画は舞台あいさつのコメントとは対照的に実話を元に露天商からバリ島で大富豪に成り上がった男のポジティブな生き方を描いている。