ベテラン俳優若林豪(68)が5日、出演中の名古屋・御園座で倒れ、緊急入院した。左側慢性硬膜下血腫と診断され、緊急手術を受けた。

 若林は小林幸子特別公演「魔術の女王

 天勝物語~てんかつものがたり」で小林ふんする天勝の師匠松旭斎天一役で、今月1日から出演していた。しかし、若林の体調は思わしくなく、関係者によると、セリフもよく入っていなかったという。この日も午前11時開演の昼の部にいつも通り出演したが、右手がしびれるなどの症状が出て、本番を終了直後に病院に向かった。

 医師の診察を受けたところ「左側慢性硬膜下血腫」と診断され、すぐに緊急手術が行われた。所属事務所によると、午後3時から約3時間の手術を行い、無事に成功。容体も安定しており命には別条はないという。1週間程度で退院の予定。

 若林が緊急入院したため、この日午後4時開演の夜の部は休演した。6日昼の部からは、曽我廼家文童が天一役を代役で務め、公演を再開する。

 座長の小林幸子(54)によると、2日ほど前に若林が小林の楽屋に顔を出し「セリフが引っかかっちゃってゴメンネ」と謝りに来たという。「その時は、長いセリフで大変でしょう、ってお話しはしました。それが、まさかこの前兆だったと思うと言葉もありません。何より今は1日も早いご回復を願うばかりです」と話した。

 若林は新国劇出身で、ドラマ「Gメン75」の立花警部などで人気を得た。最近は舞台を中心に活躍している。