Utada(宇多田ヒカル=26)の2枚目のアルバム「This

 Is

 the

 One」が、全米音楽配信の最大シェアをもつ「i‐Tunes

 music

 store」の総合チャートで19位にランクインしたことが26日、分かった。同アルバムは25日(日本時間)に配信がスタートし、初日は総合20位(ポップチャート2位)にランクイン。26日は総合19位(ポップ3位)と伸ばし、ブリトニー・スピアーズ、ビヨンセら全米人気アーティストを超える順位になっている。

 全米ではCD売り上げが激減しているが、CDに代わって主流になっているのが「i‐Tunes

 music

 store」などの音楽配信だ。米ビルボードチャートも、現在はCD売り上げに加え配信ダウンロード数もカウントされている。アメリカでのアルバムCD発売は5月だが、配信を受けて4月9日付のビルボードチャートで、Utadaのアルバムが総合100位以内にランクインすることが確実になった。

 Utadaは04年、アルバム「EXODUS(エキソドス)」で全米デビュー。ビルボード誌のアルバムチャートは160位だった。今回は音楽配信に先駆け、1カ月間にわたって全米のテレビ、ラジオ局を回るプロモーションを展開。1日に3都市を回ることもあったという。前回に比べ、現地のレコード会社も積極的にプロモーションに動いたことも順位浮上につながった。

 アメリカの音楽関係者は「Utadaの名前は、前回のアルバムPRで認知されていた。今回はラジオでの露出が多く、リスナーからのリクエストも高まっており、音楽配信にも反映されたと思う」と分析している。

 配信初日には、ニューヨーク5番街にあるショップ「セフォラ」でイベントを行い、3000人以上を動員し地元メディアにも報じられた。レコード会社関係者は「おくりびと、WBC優勝に続くUtadaの快挙」と話し、映画「おくりびと」、サムライジャパンに続いて、米音楽界でもUtada旋風が起きそうだ。

 [2009年3月27日6時40分

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