覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕された酒井法子容疑者(38)の夫で自称プロサーファーの高相祐一容疑者(41)は、尿検査で覚せい剤陽性反応が検出され、数年前から夫婦で吸っていたと供述していることが12日、分かった。イラン人から買ったことも分かっており、警視庁は酒井容疑者が所持していた覚せい剤も含めて入手ルートを詳しく取り調べる。また、長男(10)と一緒にいるとみられる高相容疑者の両親は、都心から離れていることが分かった。

 酒井容疑者はこれまで覚せい剤使用について「吸い方は夫に教わった」「去年夏から数回吸った」などと供述している。一方、高相容疑者は「数年前から数回どころじゃないほど吸った」などと話し、供述に食い違いが出ている。2日夜に職務質問され、3日未明に現行犯逮捕されている高相容疑者の尿からは、検査の結果、覚せい剤の陽性反応が出た。

 警視庁は、高相容疑者の、外国人から覚せい剤を買ったことがあるという供述の裏付けをしたところ、イラン人から購入したことがあると分かった。酒井容疑者は、夫とは別居していることからも、入手ルートが別なのか、または、夫婦で共同所持していたのかも含め、さらに調べが進められる。

 夫婦で覚せい剤を使用していたことで、長男への影響が心配されている。現在、南青山にスキーショップを経営する高相容疑者の両親が預かっているとみられるが、実家はひっそりしたままだ。表札には粘着テープがきっちり張られ、人の気配はない。近所の住民も「騒動があってからは姿を見ていない。明かりもついていない」と話し、店舗にも姿を見せていない。酒井容疑者が所属するサンミュージック関係者も「会社で連絡を取っているという話は聞いていない」とした。都心から離れ、長男の心のケアに努めているとみられる。

 酒井容疑者が6日間行方不明になっていた足取りについては、一時、亡くなった父親の再婚相手Aさん(62)と知人女性と一緒で、車や電車も使ったことが分かった。新宿区、港区、中央区、山梨県、東京の立川方面、神奈川・箱根にも行ったと供述しているが、詳しい場所になると「山梨県のどこに行ったかは覚えていない」などと、あいまいになっている。酒井容疑者が移動先を決めたのではなく、一緒にいた2人に任せていたのではという見方もある。

 [2009年8月13日9時37分

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