東日本大震災の被災者支援にいち早く乗り出している米歌手レディー・ガガ(25)が6月に来日することが13日、分かった。CS音楽専門チャンネルMTVが6月25日に千葉・幕張メッセの幕張イベントホールで開催する国際的音楽ビデオの授賞式「ビデオ・ミュージック・アワード・ジャパン」に出演する。

 震災の影響を受け、ホークウインド、ザ・ナショナル、アイアン・メイデンら海外バンド、アーティストの来日公演が続々と中止、延期となっている。福島第1原発事故が発生したこともあり、在日外国人は続々と日本から脱出。多くの大使館も帰国勧告を出している。その状況下、ガガはあえて来日を決めた。MTVが同アワードのチャリティー開催を提案したところ、「もちろん、行く」と二つ返事で出演を了承したという。理由は「被災者を支援したいから」だ。「(私の)ファンのみんな1人1人にも支援してもらいたくて、その方法を示すためにこのイベントに参加することを決めました」。

 ガガは、震災直後からホームページで「WE

 PRAY

 FOR

 JAPAN

 日本のために祈りを。」と書かれたリストバンド(1本5ドル=約425円)の販売を始めた。すべて被災者支援にあてられる収益は、すでに200万ドル(約1億7000万円)を超えたという。

 MTV側もガガの来日決定を受け、同授賞式のタイトルを「MTV

 ビデオ・ミュージック・エイド・ジャパン」と変更し、被災者支援コンサートとして開催することを決めた。同イベントの模様はMTVで全世界に放送され、約6億人が視聴するといわれる。「日本から世界に向けて広く震災復興へのメッセージを呼びかけたい」とMTV関係者も意気込んでいる。なお、同イベントは無料の招待制で、観覧の応募等については近日中に発表される。