歌手で都市工学者のすがはらやすのり(65)が21日、津波被害を受けた宮城・南三陸町の避難所で「歌声キャラバン」ふれあいコンサートを開催した。歌手さとう宗幸(62)、同町出身の歌手まきのめぐみ(32)らも同行。避難生活を送る人たちに女優吉永小百合らが制作に協力した「心をつなげよう!日本」と書かれた歌集を配り、「リンゴの唄」や「千の風になって」などを一緒に歌った。すがはらは「いつものステージとは違った。『救われた』と言っていただいた。歌の力をあらためて感じた。できるだけ続けていきたい」と感極まった。

 40年にわたり、カンボジアやアフリカの難民キャンプなど困難に直面する人々のもとへ足を運んで救援コンサートを開いてきた。「歌は絆、ネットワークを作る。歌で恩返しをしなきゃいけない」。今後は、日本に支援してくれた国々への感謝の意を込め、海外でコンサートを開くことも前向きに考えている。