落語家林家三平(40)と国分佐智子(34)夫妻、母のエッセイスト海老名香葉子さん(77)、姉の泰葉(50)の林家ファミリーが7日、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大船渡市の避難所を慰問した。

 三平は「早く駆け付けられなくてごめんなさい」とわびては涙。国分との結婚を「おめでとう」と祝福されては「ありがとうございます」と涙。「おれが泣いてどうするんだ…」と言いながら何度も涙ぬぐった。「自分はこれまで自粛でなく萎縮していた。被災地に皆さんにそれじゃいけないと教わりました。必ずこの場所に来て落語をやりたい。笑いを届けたい」と誓った。

 国分もずっと三平の後をついて回り、何度も目頭を押さえていた。11歳で戦災孤児になった経験を持つ香葉子さんも「皆さんとお話ができて良かった。また来ます」。泰葉はアカペラで唱歌を歌った。今日も大船渡市、陸前高田市の避難所3カ所を回って慰問公演を行う。