亡くなった落語家立川談志さん(享年75)の最後の弟子、立川談吉(29)の二つ目昇進披露の会が27日、都内で行われた。談吉は談志さんが得意としていた落語「鼠穴(ねずみあな)」を演じた。談吉は「『最後の弟子』と(会の)チラシに書かれているが、私は1度も『最後の弟子』と自分で言ったことはありません」とあえて強調。しかし、その後に「オレは談志の最後の弟子だー!」と声を振り絞って絶叫した。

 談吉は、亡くなるまで師匠の様子をずっと見ていたという。「倒れた後も目力(めぢから)がすごかった。亡くなるまでの一部始終が映画みたいだった。本当にかっこよかった」。

 談吉によると、チケットは当初、客席の2割程度しか売れていなかったが、談志さん死去後に売れ始め、満席近くまで埋まった。談吉は「私への師匠からの最後のプレゼントだと思っております」と話した。