【中国・海南島12日=山田準】EXILEのATSUSHI(31)が、当地で行われた「2011年テンセント授賞式」に、日本人として初めてゲスト出演した。中国歌手フェイ・ウォンの大ヒットバラード曲「我願意(あなたに尽くします)」を中国語で歌い、拍手喝采を浴びた。ライブは、6億人がユーザー登録する中国最大サイト、テンセントで生配信された。

 ATSUSHIが中国ファンの心を動かした。中国歌手フェイ・ウォンのヒットバラード「我願意」を歌う姿が、観客の心に響いたのだろう。自然とペンライトが夜空を彩り、最後は大合唱。日中友好40周年の節目に、心が1つになった瞬間だった。「最大の敬意と礼儀を尽くして歌いました」。レッドカーペットの入場で「日本から来た親友」と紹介された男が、ライブでも“親友”として受け入れられた。

 ライブは、ネット配信で最大6億人に届けられた。中国最大のサイト、テンセントの特設ページ「星光大典」で生配信。ユーザー登録は中国人を中心に6億人とされ、登録者だけでも最大6億人がライブ映像を見た計算だ。ATSUSHIは「6億人なんて想像つかない。実感ないですね」と話した。

 ATSUSHIの歌う「我願意」は、昨年12月19日から中国で映像配信された。すぐに「本当に中国人が歌っているよう」と評判を呼び、中国版ユーチューブ「ユークー」のデーリー&週間チャートで1位を記録。急きょ、日本人初の出演オファーが届いた。「2012年は自分の新たな挑戦」。そう位置付けるATSUSHIにとって、中国最大級の授賞式出演は、願ってもないパフォーマンスの場となった。

 元日発売のダブルアルバム「EXILE

 JAPAN/Solo」は75万枚突破、2週連続オリコン1位と好調だが、12年はソロ活動が1つの柱となる。ターゲットはアジア、特に中国で、関係者によれば、年間の3分の1程度は中国で過ごすことになるという。すでにクリスマスイベントのオファーも届いており、ATSUSHIは「文化にも触れながら、どういう音楽を求めているか知りたい。ソロのATSUSHIとしても強くなっていきたい」と話した。

 ◆騰訊网(テンセント)1998年11月12日、中国広東省の深センに設立。中国最大のサイト運営会社で、世界ではグーグル、ヤフーに次ぐ第3位。ユーザー登録(無料)は中国人を中心に6億人といわれる。同社が無償提供、運営する中国最大のコミュニケーションツール、テンセントQQは、09年末に9億9900万のアカウントを記録。ブログ、ツイッター、音楽・動画の再生、オンラインゲーム、動画の生放送を行っている。