サザンオールスターズが8月31日、桑田佳祐(57)の故郷、神奈川・茅ケ崎市の茅ケ崎公園野球場で13年ぶりのライブを行った。スタジアムツアーの一環で、この日は茅ケ崎の風景などが登場する曲を中心に32曲を披露。茅ケ崎市民栄誉賞の贈呈式も行われた。

 人口約24万人の茅ケ崎はサザン一色、お祭りムードに包まれた。球場には2万人が集結。周辺地域にも1万人が集まり、会場とサザンビーチちがさき(旧茅ケ崎海水浴場)を結ぶ橋は一時封鎖。周辺から会場に負けない大歓声が何度も上がった。商店街はサザンの曲が流れ「祝35周年」「おかえり」など歓迎の言葉が並んだ。桑田は「13年ぶりに帰ってこれました!」。

 茅ケ崎を象徴する名曲が続いた。会場近くにあったホテルを題材にした茅ケ崎ライブの象徴曲「HOTEL

 PACIFIC」やデビュー曲「勝手にシンドバッド」や「夏をあきらめて」「BYE

 BYE

 MY

 LOVE」などを惜しみなく披露。原由子は「佳ちゃんの故郷でまたライブができてうれしいです」。

 中学時代に野球部だった桑田が試合をしたこともある球場。市民約5万人の署名運動もあって00年に初めて実現した茅ケ崎ライブ。あれから13年。この日は「BYE

 BYE

 MY

 LOVE」を、<歌詞>茅ケ崎は雨もなく素晴らしい夜だね…と替え歌にして喜ばせた。ファンに配ったリストバンドで「SAS」「35」という人文字も演出。桑田は「茅ケ崎ありがとう。また帰ってきていいですか?

 茅ケ崎、万歳!」と叫んで締めくくった。

 今日1日の公演2日目は全国映画館でのライブビューイングに加え、茅ケ崎市役所で5000人動員のパブリックビューイングも実施する。【山田準】