7人組アイドルグループ、Berryz工房が2日、来春で無期限活動停止すると発表した。事実上の解散で、東京・中野サンプラザで行われたハロー!プロジェクトのコンサートでファンに報告した。04年のデビューから10年。「ももち」こと嗣永桃子(22)らメンバーは話し合い、それぞれが独り立ちすることを決めた。

 ライブ冒頭、キャプテン清水佐紀(22)が両手でマイクを持ち、真っすぐ前を見つめて切り出した。

 「私たち、Berryz工房は、来年の春をもちまして、無期限の活動停止となります」

 瞬間、観客2200人がどよめいた。普段は泣かない嗣永桃子が涙を流しながら、「Berryz工房は私たちの青春の全てで、本当に大切な存在です」と続けると、客席の男性ファンが叫んだ。「続けてくれ~!」。

 04年1月、同じ中野サンプラザで結成が発表されてから10年がたった。活動休止については、1年前からメンバーたちが話し合い、今年5月の春ツアー終了後、事務所側に申し出たという。清水は「みんな20歳を超え成人した今、お互いを尊重しつつ、自分たちの将来を含めて出した結論です」と説明。メンバーの希望で、あえて「活動停止」という言葉を選んだ。嗣永は「『解散』という言葉にしてしまうと、存在そのものがなくなってしまうんじゃないかって思いました。いつまでも残ってほしいなと思っていました」と言い、また涙した。

 発表後は、涙をこらえ、笑顔でパフォーマンスした。「アジアンセレブレイション」「cha

 cha

 SING」を披露し、大歓声を浴びた。今後は9月11日の日本武道館単独ライブなどに臨み、CDのリリースもする予定。最後のイベント出演は、デビュー記念日の来年3月3日ごろになるとみられる。

 関係者によると、メンバー7人は、芸能活動を続けたい意向で、現在は将来の道を模索中。今後はスタッフらと話し合い、女優、タレントなど、それぞれの進路を固めていくという。【横山慧】

 ◆Berryz工房(ベリーズこうぼう)

 04年1月、ハロプロ研修生の前身「ハロプロ・キッズ」に所属していたメンバー8人で結成。同3月3日に「あなたなしでは生きてゆけない」でCDデビュー。7月には初アルバム「1st

 超ベリーズ」をリリースした。05年に石村舞波が卒業。オリコン週間シングルランキング最高は3位。